享保10年（1725年）、巨摩郡篠原村（甲斐市篠原）に生まれた山県大弐は、儒学、医学、兵学などの学問に精通し、大弐が著した「柳子新論」は、一説では明治維新の先駆として吉田松陰ら幕末の志士にも影響を与えたとされています。大弐は江戸に出て私塾「柳荘」を開き、多くの門弟を抱えたが、上野国小幡藩の内紛をきっかけに謀反の疑いをかけられ、明和4年（1767年）、死罪に処せられました。その後長らく大弐の名が世に出ることはありませんでしたが、明治に入るとその功績により正四位が贈られ、大正10年（1921年）には大弐を祭神とした山県神社が創建されました。神社では毎年9月「大弐学問祭」が開かれています。本講座では、来年（2025年）生誕300年を迎える山県大弐の生涯と代表的著書「柳子新論」について学ぶ機会とします。

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